アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の遺作となった官能ドラマ。不倫関係に陥る人妻の姿を通じ、人間のエロス=内面を抉り出す。
『恐怖の報酬』などの名作を生み出した、サスペンスの巨匠アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の遺作。倒錯した性の世界に足を踏み入れた若妻を描く異色の恋愛ドラマで、彼女を支配する画商役に『セシルの歓び』のローラン・テルジェフ。さらにフランスの名優ミシェル・ピコリ、ピエール・リシャールらがノンクレジットで出演。劇中に登場する現代アート作品や、クセナキスら現代音楽家の楽曲が1960年代の空気を映し出す。
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