ルイ・マル監督が死を決意した男の最期の48時間を描いたドラマ。ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞受賞など2冠に輝いた。
アルコール依存症で入院療養中のアランは、死に執着するようになっていた。人生最後の日と定めた7月23日。彼は弾丸の入った拳銃を手に、パリに暮らす旧友たちの元を訪れる。安定した凡庸な家庭生活を送る友人、麻薬に溺れ物事を待つだけの退廃した日々を過ごすエヴァ…。晩餐会でもてなすソランジュの優しさも、アランの孤独感を募らせるだけだった。何一つ心動かすものに出会えないまま、やがてアランは療養所に戻るのだが…。
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