カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたミステリー。ミヒャエル・ハネケ監督が北ドイツの小さな村を舞台に人間の心の闇を描く。
1913年7月、第一次世界大戦前夜の北ドイツの小さな村。大地主の男爵を中心にプロテスタントの人々が静かに暮らすこの村で、数々の奇妙な事故が起こり始める。ドクターが自宅前に張られた針金のせいで落馬し、入院。男爵家では小作人の妻が転落死したほか、キャベツ畑が荒らされ、さらに男爵の長男が行方不明になる。犯人がわからないまま不安感を募らせる村人たち。やがて敬虔な村人たちの素顔が徐々に浮き彫りになってゆく。