ヴィム・ヴェンダース監督がセミドキュメンタリー方式で、死期が迫るニコラス・レイ監督の姿を克明に追った異色ドラマ。
1979年ニューヨーク。ヴィム・ヴェンダースは、親友であり尊敬する映画監督ニコラス・レイの自宅を訪れる。共同監督で新作を作る企画を話しあうものの、このときレイは末期の肺がんに冒されていた。アイディアを出しあい企画を進めている最中、レイが体調を崩し入院。死に向かう彼の姿をヴェンダースはカメラに収めながら、この撮影が彼に負担をかけているのではないかと自問する。やがてレイの状態はいよいよ悪化してゆく。
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