『失われたときを求めて』の一篇をシャンアル・アケルマン監督が現代的に映画化。恋人への激しい感情に取りつかれた男を描く。
シモンはパリの豪邸で祖母とメイド、そして恋人のアリアーヌと暮らしていた。アリアーヌを心の底から愛していたシモンだったが、その強い愛情を募らせるあまり暴走し、ついには彼女の尾行をはじめるようになる。こっそりと彼女の行く先々に着いていくうちに、いつしかアリアーヌが自分ではなくとある女性と愛し合っていると信じ込むようになるシモン。とうとう彼女に別れを切り出すが…。
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